話題の暗号資産。
なんとなく儲かるイメージと、なんとなく危ないイメージがありますよね。
私は暗号資産について勉強したうえで、最終的に暗号資産を保有することにしました。
なぜ、私は暗号資産をもっておくべきと判断したのか、そもそも暗号資産とは何なのかについて解説します。
暗号資産と仮想通貨の違いは?
暗号資産と仮想通貨という2つの言葉がありますが、同じ意味です。
最初は仮想通貨と呼ばれていたけど、日本はこれを「通貨」として認めていないため、代わりに暗号資産という呼び方が正式になっています。
暗号資産はお店のポイントと同じイメージ
暗号資産は、お店の「〇〇ポイント」と同じように考えるとわかりやすくなります。
お店のポイントは、お金と同じように使うことができますよね?
それと同じように暗号資産も現物があるわけではないけど、実質的にお金と同じように使えるのです。
暗号資産とお店のポイントとのちがいは?
暗号資産とお店のポイントは主に以下の3点が異なります。
価値の変動
暗号資産は毎日価値が変動します。
お店のポイントも、「円」と同等と考えれば変動しているといえますが、暗号資産ほど大きな変動はありません。
ドルや円、他の暗号資産と交換できる
お店のポイントは、そのお店でしか利用することはできません。
暗号資産の場合、他の通貨や暗号資産と交換することができます。
使える場所が多い
暗号資産でそのまま商品を買うこともできるし、他の通貨に交換することで世界中で利用することができます。
ポイントは、基本的にそのお店(または系列店)だけでしか利用できません。
「円」しかもたないリスク 偽札・戦争・災害・価値の希釈

通貨にはたくさんのリスクが存在します。
日本円は基本的に日本で生活するときにしか使うことができません。ゆえに日本円しかもっていない人は、日本という国と一蓮托生ということになります。
「日本」という国の信頼、魅力、需要が下がると当然日本円の価値はさがります。
日本円の価値が下がるということは、それによって世界中の商品を買う力「購買力」が減ることを意味します。
そして国家の通貨には以下のようなリスクが伴います。
偽札
国の通貨は偽札が大量に出回ると終わりです。
例えば、日本円に大量の偽札が出回っているという情報が流れ、実際に大量の偽札が存在していたとすると、日本円の価値は暴落します。
なぜなら、自分がもっている日本円が本物かどうかわからないのだから、そんなものと他の国の通貨は誰だって交換したくないですよね。
よって偽札には国家転覆レベルの危険があり、どこの国でも重罪として扱われています。ちなみに日本では最大で無期懲役です。
戦争
国の通貨である以上、その国がなくなればその国の通貨はなくなります。
国がなくならなくても、日本が戦争に関わっている状況になると、日本円の価値は下がる方向へ向かいます。
なぜなら、いつ日本の町や会社が壊されるかわからないからです。
日本は危ない国と感じて、日本へ行きたい思う人が減れば、当然日本円の需要が下がります。
アメリカが戦争を起こすと、円の価値があがりやすい(円高になりやすい)のはそのためです。アメリカに何かあったら怖いから、代わりに円を持っておこうという理由によります。
災害
大地震や火山の噴火など、経済が麻痺したり、日本へ行きたいという人が減るような災害が起こると日本円の価値はさがります。
日本には、いつ南海トラフ地震のような大地震が起こるのか、富士山がいつ噴火をするのかといった自然災害リスクが大きく存在しています。
価値の希釈
金(ゴールド)は人工的に合成することができず、地球の埋蔵量も限られた希少な物質。ゆえにその価値は0になることなく保たれています。
一方、国の通貨は、国(中央銀行)の都合ひとつでいくつでも流通量を増やすことができます。市中に流通する通貨を増やせば、その分通貨の「価値」は「希釈」されることになるわけです。
暗号資産、実は「円」より安全?
暗号資産は「ブロックチェーン」という技術によって、改ざんがほぼ不可能とされています。ゆえに偽札で価値が暴落はすることは考えにくいでしょう。
また、一国の通貨でもないため、どこかの国が戦争や災害で大変な目にあったとしても、それが直接的に暗号資産がなくなることにはつながりません。
また、多くの暗号資産はその「発行量」の上限が決まっており、国の都合で価値が無限に希釈される心配もありません。
上記の理由から、暗号資産は国の通貨よりも「モノ」としては本質的に安全だといえるかもしれません。
結局、暗号資産はもつべきか
私は暗号資産を複数もっています。
暗号資産をもつかの判断は個人にお任せしますが、「円」しかもたないリスクは十分に考えておくべきです。
これからも人口減少、経済力の低下、未曾有の災害などが待ち受けるであろう「日本円」に全・購買力を振り分けておくのは非常にリスキーだと思うからです。
「日本円」しか持たない人は、自分のモノを買う力「購買力」が政治や災害によって大きく振り回されるものであることを自覚しておくべきです。
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