手指のアルコール消毒の時間
正しいアルコール消毒の時間を把握していますか?
WHOは、アルコールを手に擦りこんで、15秒以内に乾くようであれば量が不十分であるとしています。
つまり、アルコール消毒でしっかり効果を得るためには、最低でも乾くまでに15秒以上の時間を要する量が必要ということです。
もし、15秒以内で乾いてしまった場合は、さらにアルコールを追加しないと、十分な効果が得られません。
15秒以内に乾いたら追加する
アルコールが乾く前に動く危険性
アルコール消毒をして、そのまま十分に乾かさにずびちゃびちゃのまま次の行動をしてませんか?
十分に乾かないまま次の行動に移ると、大変なことになるかもしれません。
海外では
”コロナ対策でアルコール消毒をしたあと、十分に乾かないまま金属を触った際に、静電気で手のアルコールに引火し、両手に炎が上がって火傷をおった”
という事例が報告されています。
特に冬場は”歩く”ことで服と服がこすれて”帯電”します。
日本では
”ガソリンスタンドで静電気除去シートを触ったあとに、”数歩”歩いたことで再度帯電し、その静電気が原因でガソリンに引火した”
という事例も報告されています。
この場合引火したのはガソリンですが、引火しやすいものの近くで”歩く”のも十分なリスク行為であることを知っておくべきです。そのため、ガソリンスタンド店員の制服は帯電防止機能がついたものになっています。
日常生活の中では、お店を出るときに出入り口にあるアルコールで消毒をし、十分に乾かないまま外の車のドアノブを触った際に同様の現象が起こる可能性があります。
また、家の玄関にアルコールを置いている人は、家に帰ってきてからジャケットやセーターなどをぬぐ際の静電気にも注意が必要です。
やはりアルコール消毒をするときは、しっかり乾くまで動かないほうが安全です。
動かず しっかり乾かす
まとめ
より安全に、より効果的にアルコール消毒を行うためには、乾くまで15秒以上かかる十分な量を手指に擦りこみ、しっかり乾くまでは動かないことが大切です。
当たり前のようにやっているアルコール消毒であっても、引火する危険性のあるものということを再認識しておく必要があります。
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