地震大国 日本
地震対策はしておきたくても、家具の転倒防止グッズは
- ねじで固定するのは面倒
- 見た目が嫌
- 部屋のデザインが損なわれる
- 本当に効果あるかわからない
といった理由でなかなか対策できてない人も多いのではないでしょうか。
ということで今回は
- 転倒防止グッズにはどんなものがあるのか
- 転倒防止グッズの効果はあるのか
- 手軽にできるおすすめの転倒防止グッズはなにか
について紹介していきます。
家具の転倒防止グッズ 一覧
地震対策グッズとして市販されているものは大きくわけて3種類
・粘着マット(耐震ジェル・ゴム)
家具の下に入れとくタイプ。目立たない。
・ストッパー式
家具の隙間に挟むタイプ。
壁と家具をベルトで固定するタイプもある。
・ポール式
天井と家具の間などにいれる突っ張り棒タイプ。だいぶ部屋が”ごつく”くなる。
家具の転倒防止グッズの効果は?
- 震度6強では全滅
- いわずもがな震度7
平成27年に東京都が行った試験があるので紹介します。
都が一般に市販されている地震対策グッズをいくつか購入し、「実際に揺らしてみた」という感じです。
(実験の詳しい内容はこちら)
この検証実験を要約すると
- 震度6強ではどのグッズでも家具が転倒した(グッズも破損)
- 震度6弱では家具の移動はあったが転倒しないものもあった
- 商品に「震度7対応」のような記載があっても、根拠となる試験をしてない商品がある
- 試験をしていても、不十分である場合もある(水平方向揺れのみ、縦はしてない)
※これはあくまで都が選んだグッズ、検証方法による結果です。
すべての製品について検証しているわけでもなく、また、すべての商品にあてはまる結果でもありません。
都が行った検証によると、震度6強以上だと、検証で使ったグッズでは家具の転倒は防げない(7製品中7製品が転倒)という結果に。当然ながらその上である震度7も、多くの製品で難しいことが予想されます。
住宅や道路といった頑丈なインフラですら破壊する力があるわけですから、過度に期待しすぎてはいけないかもしれません。
一方、震度6弱では転倒を防げているケースもあるところを見ると、地震対策グッズを利用する価値は十分あるといえます。テレビや冷蔵庫、電子レンジなどといった家電製品はそれ自体が高額ですし、転倒によって火災の原因になる可能性だってあります。費用対効果で言えば保険として投資する価値はあります。
ただし、商品自体に「震度7対応」という記載があっても、特に自社で実験したわけでもなく、何の根拠もなく書いてある商品もあることに注意が必要です。第三者であれ、自社試験であれ根拠となる材料がある商品を選んでおきたいところです。
おすすめの転倒防止グッズ
- 耐震マットジェルが手軽
- しっかり検証実験して、品質に信頼がもてる商品
一番いいのは全タイプを併用。
ただ、転倒防止グッズの中でも、ストッパー式や、ホッパー式は見た目がどうしても「ごつい」印象になりがちで、部屋のデザイン性を大幅にそこなうのがマイナス。設置もめんどくさい。
耐震マットは貼るだけの手軽さで、見た目のマイナスはないことから、まずはこれを使ってみるのがよいでしょう。
その中でも、しっかり自社で実験をして、品質に信頼のもてる商品を紹介しておきます。
プロセブン 耐震マット(プロセブンの公式HPはこちら)
プロセブン耐震マットは、耐震試験や粘着力試験をはじめ、多くの公的機関の安全基準に合格・認定を
受けた全省庁入札資格保有製品。(公的機関による試験・認定の詳細はこちら)
しっかりと自社でも水平2方向・上下方向あらゆるタイプの揺れを検証していることから信頼がもてます。官公庁や病院、工場、教育機関などにも導入されているようです。
プロセブン 耐震マット 耐震実験(引用元:プロセブン公式HP)
動画をみると、耐震マットで対策をしているものと、されていないものの差がはっきりとわかります。震度7になっても家具が転倒せず耐えれているのが素晴らしいですね。
プロセブンは耐震マット・ジェルの中では少しお値段高めですが、これだけしっかりと自社試験を行っているのであれば、十分信頼がもてますし、それだけの価値はあるといえるのではないでしょうか。
まとめ
- 転倒防止グッズの中には震度6強以上は難しいものが多い
- 転倒防止グッズを使えば震度6弱までなら転倒を防げる可能性
- 転倒防止グッズの記載をそのまま鵜呑みにしてはいけない
- どうせ備えるなら、しっかりと実験をしている安心できる商品を
地震対策をするなら、部屋のデザイン性をそこなわないものがいいですよね。
でも、どうせ備えるならしっかりと効果のあるものを選びたいところです。
「備え」において、「安かろう悪かろう」では意味がありません。
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