みなさんよく本は読まれますか?
普段から本を読むことは少なくても、本のタイトルが気になってついつい書店の本を手に取ってみたり、ネットの記事をクリックしたことはあるんじゃないでしょうか。
「新常識 〇〇するだけで健康に!薬はもう必要ない」
こういったタイトルだと、ちょっと中が気になってしまいますよね。
しかし、こういった極端なタイトルの健康法の本を、最初から読んでしまうと、うっかり騙されてしまうかもしれません。
本は売れることが第一
執筆者であれ、出版社であれ、本は売れることが第一。
本を書くには、相当の時間と労力が必要ですから、執筆者もその労に報いのある売り上げが欲しいはずです。
最終的に読み終わった本を、読者がいいと思うかどうかも大事ですが、まずは買ってもらうことのほうがはるかに重要です。買ってもらわなければいいも悪いもありません。
本を買ってもらうためには、まずその本を手に取ってもらわなければなりません。
そしてパラパラと最初の方を読んでみて
「これはおもしろそうだな」
「先が気になるな」
と思ってもらって、やっと本を購入してもらえるかどうかのラインに立つことができます。
タイトル気になる ⇒本を手に取る ⇒最初おもしろい ⇒後半も読みたい ⇒買う
つまり、「本を買ってもらいたい・買わせたい」という思惑が強くなるほど、本のタイトルや最初の内容が過激になりやすくなるのです。執筆者も編集者もそこに多くの労力を注ぎます。
特に、健康法に関する本の中には、そこに極端な表現を用いている場合があるのです。
本の後半に”帳尻あわせ”がやってくる
「病気の9割は○○だけで治る」
「医者も薬も頼らない、すべては自分で治せる」
「○○で病気は克服できる・不治の病ではない」
※実際にある本のタイトルをもとに一部改変しています
こういった極端な表現を用いている健康法の本は、高確率で本の後半に”帳尻合わせ”がやってきます。
最初の方は、極端なタイトルと矛盾しない内容のメリットをもってきて、本の後半の方にはそれを補足するように
- それだけでは不十分、場合によっては受診が必要
- 短期的にはよくても長期的にはよくない
- こういった人はしない・やめたほうがいい
といったデメリットをもってきます。
結果、一通り読み終わったあとに
「なんだ、結局都合のいい話はないじゃないか」
という感想に落ち着いてしまうのです。
まとめ 健康法の本はうしろからチェック
本の内容の構成として
極端なタイトル ⇒ 前半 メリット ⇒ 後半 デメリット
という流れになることを予測して、あえて後半からチェックしてみることをお勧めします。
そうすると、過激なタイトルの勢いとは反して、やや尻すぼみな・控えめなトーンの内容が多いことに気づくはずです。
こうすることで、タイトルと前半の内容だけで本を判断して、勢いで本を買ってしまうリスクを抑えることができ、冷静に判断して本を買うかどうかを決められるはずです。
お金も健康も、悲しいかな、なかなかそう都合のよい話はありません。
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