毎年冬になるとやってくるインフルエンザシーズン。
近年は新型コロナウイルスの影響もあってか大きな流行はみられていませんが、ウイルスがなくなったわけではなく、今後も注意が必要です。
そんな中、毎年ワクチンをうつかどうか悩んでいる人も多いと思います。
ワクチンを打つことで高確率でインフルエンザになることを防げるわけではないし、ワクチン接種自体も有料ですからね。
今回はそんなインフルエンザのワクチン接種に悩んでいる人に、興味深い報告があったので紹介します。
インフルエンザワクチンを連続で打つと効果が下がる
メルボルン大学によると、前年と当年にインフルエンザのワクチン接種を2年連続で受けるよりも、前年は受けずに当年だけ受けたほうが、当年のワクチンの効果が高くなることが確かめられたそうです。
特に、変異が大きくワクチンの効果が低いとされるA型において最も効果の差がでています。
型 | 前年なし、当年接種あり | 前年、当年ともに接種 |
A(H1N1) | 58% | 53% |
A(H3N2) | 37% | 20% |
B | 47% | 45% |
実はこの報告がある前から、昔からこのような傾向があることは示唆されており、今回はそれを裏付ける結果になったといえます。
推奨は毎年接種
前年にワクチンを打ったことで、当年のワクチンの効果がさがるといっても、その差はそこまで大きくありません。
毎年インフルエンザに罹患した人のうち、一部の人は脳炎を起こして重症化したり、中には死亡する例もあります。
また、周りに感染を広めないという意味でも、基本的には毎年インフルエンザのワクチン接種を受けることが推奨されるのは言うまでもありません。
ただ、受験を考えている中学、高校二年生などが”あえて”その年はワクチン接種をうけず、三年生のときにワクチン接種をうけることで、受験があるシーズンのインフルエンザのワクチンの効果を高めるというのも”ひとつの選択肢”として知っておいても良いかもしれません。
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