【いらない?】毎日シャンプー・ボディソープVS 湯シャン

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crop woman washing hair in shower near swimming pool 暮らし
Photo by Armin Rimoldi on Pexels.com

毎日、シャンプー、ボディソープで洗っていますか?

お風呂って基本一人だから、みんながどんな風に洗ってるか意外とわからないものですよね。

人によっては

・ボディーソープは使わない(基本お湯で流すだけ)
・シャンプーは使わない(湯シャン)

といった人もいるようです。

シャンプーやボディーソープを使わない、または制限した方が皮膚にとって良いのであれば、金銭的にも時間的にもコスト削減になっていいこと尽くしのような気がします。

果たして”一般論”としてどういう洗い方が推奨されるべきなのか、それに根拠はあるのか、調査してみました。

目的

不必要な洗浄剤をさけ、不要な出費、不要な肌トラブルをさける

※この記事ではあくまで私が調査した範囲内での一般論としてまとめています。
個々の肌の状態、生活環境に合わせて最適な洗い方は変わるものと思われます。

身体 ボディーソープはいらない?

「ボディーソープの必要性」について検索してみると

皮膚科医の多くが「3日に1回程度使うくらいでいい」といった内容がヒットします。

「3日に1回」という根拠は何なのか?
2日に1回だとどうなのか?4日に1回だと何が不都合なのか?
調べてみても特に根拠となるような論文は見当たらず、3日に1回はあくまで感覚的なものといえます。要は「みんな洗いすぎですよ」といった趣旨ととらえるべきです。日数にこだわる必要はありません。

一方、アトピー性皮膚炎診療ガイドラインによると、
アトピーの人で長期間石鹸を全く使用していなかった人たちに毎日石鹸による洗浄を行った結果、症状は改善し増悪は見られなかったことに言及されています。
肌が敏感であるアトピーの人たちにとっても、石鹸を使って毎日洗浄することがメリットになる根拠となります。

しかし同ガイドラインでは、石鹸等の頻回な使用は皮膚のバリア機能を低下させるので、季節・部位に合わせて最小限の使用にすることも併せて言及されています。

石鹸やボディーソープの主たる成分は界面活性剤であり、皮脂量に対して界面活性剤の量が少ないと泡立ちにくく、泡立ちが多いと界面活性剤の量が多い証拠です。最小限の量を目指すならちょうどこの境の量を使うということになります。

close up photo of wet chest of a woman

次に理屈で考えてみます。
身体の汚れの大半は皮脂よりも汗です。発汗量は皮脂量よりも約6倍多く、冬は発汗量・皮脂量ともに夏の半分程度です。(※)

(※)「コスメチックQ&A事典」日本化粧品工業連合会編

よって、水溶性である汗はシャワーだけでも十分に落ちると考えられます。
逆に、油である皮脂の多い部分はシャワーだけでは落としにくいことが考えられるため、そういった部位にだけ洗浄剤を使用する、夏は使うけど冬は(少量しか)使わない、というやり方は理にかなっています。

以上のことから、ボディソープ類を一切使わない方がメリットがあるとは言えず、適度な使用はメリットがあると考えるほうが妥当です。
一方で皮脂が多い部分とそうでない部分がある、使いすぎによるデメリットも多く注意喚起されていることから、私が考える体の洗い方の一般論は以下のようになります。

身体
・皮脂の多い部位(胸・へそ周り・背中・脇・陰部)⇒ ボディソープ
・それ以外 ⇒ シャワーで流す

ボディーソープを毎日使うかどうかは、季節・肌トラブル・臭いの有無で個々で調整

頭髪 湯シャンのメリットはデマ?

頭皮は体の部位の中でも最も多く皮脂が存在する部位のひとつ。

よって理屈で考えれば、シャンプーを使わずシャワーで流す「湯シャン」だけで、油である皮脂汚れが十分に落ちるとは考えにくく、完全にシャンプーを使わないというは理にかなっていない。

「湯シャンのメリット」を検索すると

・頭皮の負担軽減
・頭皮の乾燥を防ぐ
・頭皮環境を整える(フケ、かゆみ、抜け毛などの軽減)

といったことが「期待」されている。
そう、あくまで「かもね」の域であることに注意が必要。

湯シャンにすることで頭皮環境が改善するという根拠があるのかを検索しても、そういった論文は見当たらず、むしろ毎日シャンプーをしても問題ない、毎日洗ったほうがメリットが多いという疫学研究がヒットします。

「シャンプーの頻度が頭皮と髪に与える影響」

毎日シャンプーをする人たちは、週1回シャンプーする人たちに比べて
髪や頭皮に対する満足度が高く、髪への客観的な有害な影響もなかった。
⇒「洗いすぎ」の懸念は客観的にも主観的にも根拠がないと結論

出典元:The Impact of Shampoo Wash Frequency on Scalp and Hair Conditions

一方、「湯シャンにすることで頭皮トラブルが改善した」という人も中には存在します。
しかし現状では、その「使ってたシャンプーが合わなかった」、「それをやめたことで改善した」と考えるのが最も妥当な解です。

よって髪や頭皮のトラブルを抱えているのであれば、まずはシャンプーを変更してみることを真っ先に検討すべきといえます。

いくつものシャンプーを試しても、それでも頭皮トラブルがなくならいときに、はじめて「湯シャンの日」を検討すべきです。いきなり「完全湯シャン」は根拠のない”チャレンジ”に近いものがあります。

何も頭皮トラブルがないのに湯シャンにすることで、とり切れなかった皮脂汚れがかゆみやフケ、べたつき・臭いの原因になることが考えられ、ワックスなどの整髪料を使うなら、それをシャワーだけで取り除くのも至難の業です。

以上から、湯シャンを推奨できる根拠は見当たらず、理屈的にも毎日シャンプーを使うべきというのが現状の結論といえます。

髪 頭皮
⇒ 毎日シャンプーしてOK
トラブルがあるならまずシャンプーの変更を検討
。湯シャンを推奨できる根拠が見当たらない。

まとめ

・シャンプーは毎日すべき。
・ボディソープは皮脂の多いところに。状況に応じて毎日じゃなくても可。

汗をかく量、皮脂量が人によって違うように、最適な洗い方も人によって異なると思います。

ですが現状与えられた客観的な根拠、理屈を元に考えるなら、まずは上記のような洗い方から試してみるべきでしょう。

ボディーソープの節約になれば幸いです。

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