Chromebookとは
Chrome OSを搭載したパソコンで、一般的なパソコンより安いことが多いです。
大きい画面で動画を見たい、キーボードで作業をしたい、子供用のパソコンがほしい、でも普通のパソコン買うのはちょっと高い・・・
という人にピッタリの選択肢。
しかしChromebookには安いと1万円代から買えるものもあれば、10万円を超える端末まであり、何がどう違うのかいまいちわかりにくかったりします。
- Chromebookは普通のパソコンと何が違うのか
- Chromebookではできないことは何か
- Chromebookのスペックの見方
について解説し、2022年、春時点でのおススメを3つ紹介します。
普通のパソコンとの違い
Chromebookの主な特徴は以下の3点です。
- カタログスペックは低くてもサクサク動く
- セキュリティレベルが高い
- オンライン使用がメイン、家にネット環境があるのが大前提
一般的なWindowsなどのパソコンに搭載すると不安になるスペックでも、Chromebookではサクサク動いてくれます。これは搭載されているChrome OS自体が軽量であることが理由となっています。
また、専用のウイルスソフトなどを入れなくてもセキュリティのレベルが高めです。これはデータをオンラインで保存して使用するからで、この点は子供に使用させることを考えると大きな利点といえます。
ただ、オンラインで動作させるのが基本のため、家にネット環境がないと十分に活用することができません。
Chromebookではできないこと
WindowsやMacではできても、Chromebookでは(基本的に)できないことがあるので注意。主には以下の点。
- パソコン用ソフトのインストール(Microsoft officeも含む)
- CD、DVDなどの取り込み
- 高度な動画編集などの重たい作業
市販のパソコン用のソフトは、大半がWindowsやMacには対応していてもChromebookには対応していません。また、Chromebookは全体的に端末の性能が控えめで、本体に保存できるデータ量も少ないため、重たい動画の編集といった作業をするのも不向きです。
Microsoft officeは使えるのか
Microsoftのoffice(Word、Excelなど)は、Chromebookでも利用可能です。
オフィスのファイルをグーグルドキュメントやスプレッドシートを使って互換形式で編集できますし、Web版のオフィスアプリ(個人利用なら無料)を使えば、オフィスファイルをそのままオフィス形式で編集、利用できます。
とはいえ、互換形式やWeb版のオフィスアプリで編集したファイルを他人に送ったときに、相手側で微妙に文字や全体のバランスが「崩れる」といった現象が発生することがあるため、学校やビジネスで使うにはやや不向きといえます。
自分だけが利用するならchromebookで十分officeは使える、他人とやり取りするならchromebookでofficeは使わないほうが無難 といった解釈でいいでしょう。
ただ前述のとおり、オフィスソフトをインストールして利用はできないので注意。
Chromebook スペックの見方
Chromebookは安い商品が多く、ついついよく調べずに衝動買いしてしまいがち。まずはChromebookで何がしたいのかを考えてから選ぶべきです。
思ってたのと違うやん
とならないよう、スペックの見方についてまとめました。
自動更新ポリシーの期間を確認
Chromebookはインターネットにつないで利用することが前提。
よって安全にオンラインで作業できるように、定期的に更新が行われるのですが、その更新の期間は端末によってあらかじめ決められています。
この期間を過ぎたからといって、ネットにつながらなくなって利用できなくなるわけではないですが、オンラインで作業することが前提のChromebookでは重要な確認事項といえます。特に、子供に使わせることを想定している人は注意が必要です。
自分が予定する利用期間を考えて、十分にその期間まで更新が行われるかは確認しておきましょう。
Google公式で、端末ごとの「自動更新ポリシー」の期間を確認できます。
ディスプレイ
解像度
安いChromebookでは、この部分がチープになっていることが多いようです。
普段からスマホやタブレットのきれいな画面に慣れている人が、解像度の低い荒い画面を見続けるのは結構ストレスになります。
画面のサイズにもよりますが、フルHD(1920×1080ピクセル)以上の画質があれば快適につかえるでしょう。
タッチ、USIペン対応
タッチ操作に対応しているかも確認すべきところです。
特にAndroidアプリを利用することを考えている人は、タッチ操作ができないと、多くのアプリを満足に利用できない可能性があります。
また、ペンを使って絵や文字を書くことを考えている人は、USIペンに対応しているかも確認しておきましょう。USIペンに対応していると、筆圧感知やペンの傾きなどを判定してくれて、より細かな描写ができるようになります。
Androidアプリに対応してるか
ChromebookでAndroidアプリを使用できますが、すべての端末で利用できるわけではないので注意が必要です。
特に安い端末だと、使用できないケースがあります。
また、Androidアプリに対応していても、すべてのAndroidアプリが利用できるわけではありません。使いたいアプリがある場合は、一度端末とアプリ名で検索をかけて、使えるかどうか確認してからのほうがいいでしょう。(感覚的には全体の7〜8割は問題なく使える印象です)
形状
Chromebookは基本的にノートパソコンのような形状ですが、主に3パターン存在します。ペンを使うならコンバーチブルやデタッチャブルタイプを選ぶべきでしょう。
クラムシェル
普通のノートパソコンタイプ。
コンバーチブル
画面がぐるりと回転し、テント型やタブレット型など変形できる。
デタッチャブル
キーボードと画面が取り外せるタイプ
CPUの性能
Windowsでは低スペックのCPUでも、Chromebookではそれなりに動くため、WindowsマシンでのCPUの評価と、Chromebookでの評価は大きく異なります。
CPUの性能は、Geekbenchやpassmarkなどでスコアを調べて比較するか、実際の使用感に関してはレビューを参考にするといいでしょう。
コスパが良い オススメChromebook 3選
Chromebookに何を求めるかは人それぞれ違うと思いますが、ここでは多くの人が満足できるであろうChromebookを3つ紹介します。
ASUS Chromebook Detachable CM3 10.5インチ
自動更新期間:2028年6月
インチ:10.5
解像度:1920×1200
タッチ対応:〇
USIペン対応:〇(付属)
CPU:MediaTek MT8183(スコア:1832)
RAM:4GB
ストレージ:128GB
Androidアプリ対応:〇
形状:デタッチャブル
重さ:本体506g(本体+キーボード+スタンドカバー 915g)
通信規格:Wi-Fi5
HP Chromebook 14a Amazon限定版
自動更新期間:2029年6月(Amazonの2026年の記載は旧CPUのもの、n4500は2029年まで)
インチ:14
解像度:1920×1080ピクセル
タッチ対応:〇
USIペン対応:×
CPU:Intel Celeron N4500(スコア:1882)
RAM:4GB
ストレージ:64GB
Androidアプリ対応:〇
形状:クラムシェル
重さ:1.3kg
通信規格:Wi-Fi6
Lenovo レノボ Chromebook IdeaPad Flex550i
自動更新期間:2028年6月
インチ:13.3
解像度:1920×1080
タッチ対応:〇
USIペン対応:〇(付属)
CPU:Celeron 5205U(スコア:1414)
RAM:4GB
ストレージ:64GB
Androidアプリ対応:〇
形状:コンバーチブル
重さ:1.38kg
通信規格:Wi-Fi6
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