尿酸値が高いことがわかっても、慌てて病院に駆け込む必要はありませんし、すぐに薬による治療が必要とも限りません。
ではなぜ健康診断で尿酸値を測るのでしょうか?
尿酸とは何なのか、高いとどうなるのか、治療にかかる費用はいくらなのかを解説します。
尿酸とは
尿酸は、プリン体というものから生まれた体の「ゴミ」のようなものです。
このプリン体は、動植物の細胞の中に存在するもので、人間の体の中にも存在します。エネルギーとして働き、役割を終えたプリン体は分解されて、尿酸となっておしっこや便からでていきます。
プリン体を含むものを取りすぎたり、おしっことして尿酸がでていく量が少なくなったりすると、血液中の尿酸が溶けきれなくなり、尿酸塩という石の塊になって体に悪影響を及ぼします。
痛風、腎障害、結石の原因
血液中の尿酸が高くなると、溶けきれなくなった尿酸が固まり、いろいろな合併症を引き起こします。
代表的なものは痛風で、ある日突然、足の親指に激痛が走り腫れ上がります。数日後には痛みが引いて、それ自体で死ぬこともありませんが、再発することもあります。
他にも石が腎臓を傷つけて腎臓の機能が悪くなったり、おしっこの通り道で固まると尿路結石の原因になったりもします。
尿酸値は生活習慣病のパラメーター
尿酸値は生活習慣病のパラメーターと言われることがあります。これは尿酸値が高いと、高血圧や糖尿病といった他の生活習慣病も患っていることが多いためです。
尿酸値が高いからといって、必ずしも他の生活習慣病を患っているわけではありませんが、尿酸値が高いことは、今の生活習慣に対する「イエローカード」として捉えておくべきです。
どう治療するのか?

尿酸値が基準値より高いからといって、すぐに薬による治療が必要であるとは限りません。
これは、ちょっと尿酸値が高いだけで他の症状が何もない人に、薬を飲ませて尿酸値を下げたところで、他の合併症を予防したり、寿命が伸びたりする効果はなかったとされているからです。
メリットがあるのは、数年に一度おきるかもしれない痛風発作を予防する程度です。そのためだけに毎日の内服するのはデメリットのほうが多いということです。
ただし、尿酸値が極端に高い場合や、すでに痛風や高血圧といった他の合併症も引き起こしている場合は薬による治療が必要になってきます。
薬には、主に尿酸が体の中で作られる量を減らすタイプと、体の中から尿酸がでていきやすくするタイプがあります。
治療にかかる費用は?
健康保険組合連合会の「生活習慣関連疾患医療費に関する調査」によると、尿酸値が高い病気(=高尿酸血症)に対する医療費は一人あたり毎月 約700円とされています。
高尿酸血症と診断されても、薬による治療が必須でなかったりすることが影響しているのかもしれません。
治療費としては比較的安いと感じるかもしれませんが、高血圧や糖尿病といった治療費が高額な”他の生活習慣病を発症する可能性が高まっている警告”であると認識しておく必要があります。
まとめ 尿酸値が高ければ生活改善が必要

尿酸値が高いと、痛風を始めとした合併症を引き起こす可能性があります。
薬による治療が必須ではない場合もありますが、尿酸値が高いことは今の生活習慣に対する「イエローカード」であり、食事や運動といった生活習慣の改善は必要になってきます。
エネルギーやアルコールのとりすぎを抑えたり、階段を積極的に利用するなどして日常生活の改善をはかりましょう。




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